ちがさき丸ごと博物館

ヤツデ(ウコギ科)

名称 ヤツデ(ウコギ科) 別名
所在地
概要 ヤツデは日本古来の樹木で、暖かい地方の海に近い山や林の中に生えます。邪鬼の侵入を防ぐ力があると信じられ、家に植えられることのある常緑の低木です。11月から12月にかけて、枝先に乳白色の2〜3センチの球状の小花を傘の骨のようにたくさん付けます。この放射状に花が付くことを散形(さんけい)花序(かじょ)といいます。ヤツデは1つの花に雄しべと雌しべを持つ両性花で、雄しべと雌しべが成熟時期をずらして、同じ花の雌しべに受粉するのを避けています。下部には最後に雄花が付きます。翌年の4月から5月ごろには、実が黒紫色に熟します。葉は2〜3年で古いものと新しいものとが次々と入れ替わり、葉(よう)痕(こん)(葉が落ちた後に残ったしるし)が三日月形に残ります。ヤツデは、葉の形から簡単に判別できます。葉は、指を開いた手のひらの形で、7つから9つに深く裂けていることから、数が多いという意味の「八つ手」を名に当てたものです。必ずしも8つに裂けている訳ではなく、一般的には奇数のものの方が多くあります。別名である「テングノハウチワ」、「オニノテ」も、その形状から呼ばれているものです。
ヤツデの葉を牛が食べると、乳の出が良くなるとして、海辺の牧場ではよく餌にしたようです。また、サポニンという物質を含み、去(きょ)痰(たん)作用があり、リウマチに効くとして使用されます。しかし一方で、毒性があるともいわれているようです。
[]
イメージ