ちがさき丸ごと博物館

ヨシ(イネ科)

名称 ヨシ(イネ科) 別名
所在地 市内川の河川・赤羽谷戸
概要 ヨシは池や沼、河川、休耕地などに生え、高さ1.5〜3メートルになる多年草の植物で、太い地下茎をはりめぐらし、大群衆(ヨシ原)をつくります。図鑑によっては、「アシ、別名ヨシ」と載っているものもありますが、アシの名が「悪し」という忌み言葉に通じるのを嫌い、ヨシと言われることが多いようです。ヨシは、水域に入ってきた窒素を除去するなど、汚染された水を浄化する働きがあります。市内のヨシ原は、赤羽根十三図の谷戸、駒寄川、小出川、千ノ川、相模川で見られます。このヨシ原には、さまざまな生き物が生活しています。モクズガニ、クロベンケイガニ、ヌマエビの仲間、ギンブナ、ドジョウなどの魚類やヤゴなどの水生昆虫がいます。初夏には、オオヨシキリがヨシ原で2〜3本のヨシの茎を柱にコップ状の巣を作ります。冬鳥にとって、ヨシ原は格好の餌場になっています。春先になると、ヨシ原でパチパチという音が聞こえますが、これはオオジュリンやツリスガラが、茎の枯れ葉をむしり、アブラムシなどの虫を探しているときの音です。他にも多くの水鳥がこのヨシ原を生活の場としています。さらにヨシはこれらの生きものたちだけでなく、昔からわたしたちの生活のなかで、身近に利用されてきました。「葦簀(よしず)」というヨシの茎で作られたすだれは、「葦簀を設置するだけで、家の中の温度が屋外より5度低かった」との実験報告がありました。また、昔、草屋根が多かったころは、市内の柳島では、屋根をふく材料に川で刈ったヨシを混ぜてふいていました。
 
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