ちがさき丸ごと博物館

リョウメンシダ(オシダ科)

名称 リョウメンシダ(オシダ科) 別名
所在地 北部丘陵地
概要 茅ヶ崎市北部丘陵地の杉林などでは、群生している様子などを見ることができます。リョウメンシダの葉は、細かく枝分かれした複葉で、春から夏にかけて葉裏に胞子のう(胞子が入っている袋)群が付きます。シダは胞子で増える植物で、通常、胞子は熟すと地面に落ち、発芽して前葉体ができます。この前葉体に造精器と造卵器ができ、受精し胚になり原葉体(若いシダ)が生まれます。さらに成長すると、わたしたちが普段目にするシダの姿になります。このように、シダには花が咲く植物とは違う生活の周期があります。また、この受精には水分の果たす役割が大きく、そのためシダは湿った場所を好んで生育します。リョウメンシダは、葉の長さが1メートルほどになる、やや大形のシダで、春になると株元から多くの葉を出します。葉の表も裏も淡緑色であるため、胞子を付けない状態では表裏の区別がしにくいことがら、リョウメン(両面)シダの名が付いたのでしょう。また胞子は、シダの仲間には珍しく葉緑体を持っているので、未熟な時期は目立ちません。胞子が成熟するのは多種よりやや遅い晩秋で、そのころになると表裏の区別がすぐにつきます。その葉は春の新芽が出そろうまで枯れることはありません。リョウメンシダは、茅ヶ崎市の北部では身近な植物のひとつです。他にも市内で確認されているシダは約80種あります。古生代の昔、大森林時代に、シダの仲間(その中でリンボクは代表的なシダ)はかなり大形で、原始的な様相を見せながら大いに繁茂し、化石化して石炭になりました。現在では、一部を除いてほとんどが小形の草本として生育しています。
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