ちがさき丸ごと博物館

柳島エンコロ節

名称 柳島エンコロ節 別名
所在地 柳島
概要 市指定文化財/昭和51年1月22日 市重要文化財指定。柳島エンコロ節は、市内では柳島だけに伝えられている民謡で、結婚式や建前などのときに歌われる祝歌です。地元では、昔、柳島に港が開かれていたころ、出航のため風待ちしている船の中で船乗りたちが歌ったものだと伝えています。柳島には、明治時代の始めごろまで相模川河口の入り江を利用した港があり、村では、江戸やその他の土地との間で物の輸送を行っていました。それが川の流路の変化、大正12年の関東大震災での地形の変化などによって、昔の港の面影はなくなってしまいました。エンコロ節の分布をたどってみると、県内では三浦市の三崎港に昔あったことが分かっています。神奈川県より東の方には少なくて、有名なのは宮城県の海岸地方のエンコロ節です。節回しは柳島のものと違いますが、舟おろしに歌われる祝歌だそうです。西の方では、伊豆の西海岸の戸田にヨイコノ節と言われている同様のものがあります。これは舟おろし、氏神祭、年始などの席で歌われる祝歌で、歌詞は柳島のものと似ています。エンコロと言う言葉の意味は分かりません。歌の中のはやし言葉からきているとも言われますが、多くはヨイサラ、ヨイサラ、あるいはそれに似た言葉です。節回しはゆっくりとしたテンポで、歌うのには大変難しい歌ですが、柳島では保存会があって、長年練習を続けています。市主催の郷土芸能大会などにも数多く出場し、県の民謡50選にも選ばれました。歌詞の「その一」 サア―エションガエンジャオカレマイ(ハアヨイサラ ヨイサラ)
目出度い(めでたい)なー目出度い(めでたい)なー 今日(こんにち)この家のーエ お祝儀(おいわい)にー 万吉エ 日(にち)の日(ひ)を選び(ハアヨイサラ ヨイサラ) 先ず(まず)床の間にかけたる掛軸(かけじく)にはー お座敷のーエ 守り神 座敷に出したる盃(さかずき)のー 台のーまわりにエ 松うえてその松エ成人したならば(ハアヨイサラ ヨイサラ) 一の枝にはエ銀がなる さてまた次ぎなる二の枝に(ハアヨイサラ ヨイサラ) 黄金(こがね)の花咲く米(よね)がなる 三と祝いしエ三(み)木の枝 三木を総じて祝うなら(ハアヨイサラ ヨイサラ) 亀がはやして鶴が舞う なんとその鶴舞い遊ぶと立寄り聞けば お家繁盛とエ舞い上がる ションガエー
柳島湊が華やかなころ、作業歌として海の男たちによって歌われた民謡が「柳島エンコロ節」です。エンコロ節は、昔から海路の無事を祈り、酒を飲み交わす時歌われてきたと伝えられています。今も、保存会により継承されていて、年始の祝い・結婚・建前などに祝い歌として歌われています。県の民謡五十選にも選ばれています。[ちがさき丸ごと博物館ガイドブック(文化財編)  ぶらり散歩 郷土再発見  文化資料館ブックレット2  ちがさき村ごと歴史散歩  ]
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