ちがさき丸ごと博物館

板碑

名称 板碑 別名
所在地 鎌倉街道沿道(小和田上正寺・本村八王子神社西側の御堂山墓地)
概要 板碑(いたぴ)は、鎌倉時代中期(13紀半ば)から室町時代末(16世紀末)に登場した、板状の石で造られた供養塔です。全国各地で数多く造られましたが、特に多いのが関東地方で、中でも旧武蔵国の埼玉、東京に集中しています。材料は各地域に産出する石材が用いられ、関東地方では秩父青石(緑泥片岩)という板状に剥げる石が多く使われました。板碑の形は、偏平な長方形の石の頭部を三角形に削り、そのすぐ下に二条の横線を刻んで塔身部と区分けしてあります。そして、身部の上の方には主尊を梵字で表した種字が、下の方には造立年や真言などの銘文が刻まれるのが普通です。一番下の基部は地面に突き立てるために逆三角形状になっています。高さは数10cmのものから数mに及ぶものまであります。松林中学校から寄贈された板碑は、ずっと以前に父兄が甘沼あたりで見つけ、学校に持ち込んだものといわれています。高さ75.5cm、幅26cmで緑泥片岩で造られています。身部には蓮の花(蓮座)の上に阿弥陀如来を表すキリークという梵字が、その下に応永7年(1400年)の紀年銘、その左右には花瓶(はなびょう)が、いずれもごく浅く細い線で刻まれています。市内では、これまでに断片などを含めて70基余りの板碑の存在が確認されていますが、これはその中でも数少ない完全な形をしたものの1つです。  (根)
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