ちがさき丸ごと博物館

ウスタビガ

名称 ウスタビガ 別名
所在地 芹沢の柳谷(やなぎやと)
概要 すっかり葉を落とした雑木林に、散り忘れたかのように鮮やかな黄緑色の葉が一枚。実は、これは葉ではなく、ヤママユガ科のウスタビガの繭です。長い柄を付けて枝にぶら下がった繭は四センチほどの大きさで、上部には羽化のときに出口となる切れ込みが一文字に入り、また雨水を抜くためなのか、底の部分にも小さな穴が開いています。形がかます袋に似ていることから、この繭は「ヤマカマス」と呼ばれています。ウスタビガは、十月〜十一月に成虫になるため、冬に見かける繭は空っぽです。成虫は、年一回繁殖のためだけに現われます。オスは夜になると活発に飛び回り、メスは羽化した場所からほとんど動かず、匂いを出してオスを誘います。羽化したオスとメスは、口が退化していてえさは食べません。メスは交尾後、繭の外側や小枝に卵を産み付け、わずか一週間ほどの命を終えていきます。やがて冬を越した卵は、翌春幼虫のえさとなるクヌギやコナラの葉が芽吹くころ孵化します。市内では、ウスタビガの繭が見つかっているのは芹沢の柳谷(やなぎやと)だけです。それも年に数個見られる程度なので個体数は非常に少ないのでしょう。
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