ちがさき丸ごと博物館

エノコログサ(イネ科)

名称 エノコログサ(イネ科) 別名
所在地 夏から秋にかけて、海沿いのサイクリングロードで見ることができます
概要 エノコログサは野草の1つで、日当たりの良い道ばたや荒れ地、畑などに見られます。エノコログサとは「犬の子草」の意味で、穂の形が子犬の尻尾に似ていることからこう名付けられました。摘み取った穂でネコと遊ぶことに由来して、ネコジャラシとも呼ばれます。また漢名(中国名)は、直訳するとイヌの尾草、英名は直訳するとキツネの尾草といい、穂の形に対する感覚は、洋の東西を問わず似ているようです。愛きょうのある穂を持っているため、イネ科の中では、一般的によく知られた植物といえます。また、穂先だけ摘み取ったものを昆虫に似せたり、穂先をくずしてままごとに使ったりして、子どもたちを楽しませる遊び道具として親しまれてきました。高さ30〜80センチくらいの1年草で、夏に茎の先に円柱状の花(か)穂(ほ)を出して、一方に傾きます。花穂の長さは4〜10センチくらいあり、2〜2.5ミリの緑色の小穂(しょうほ)が密に付きます。エノコログサの仲間に、海岸に生えるハマエノコロがあります。名前は、浜辺に生えることに由来しています。高さ5〜20センチの1年草で、エノコログサよりもやや低く生えます。花穂は、エノコログサより太くて短く1〜4センチで、穂は垂れません。夏から秋にかけて、海沿いのサイクリングロードで見ることができます。エノコログサは、戦前に米の流通が及ばない地域の食生活を支えていたアワの祖先だと考えられています。エノコログサに限らず、現在は野草として扱われている植物の中にも、実は栽培植物の祖先であるもの、また過去に有用な植物とされ、食文化の変化とともに現在では野草として扱われている植物もあります。これらの野草は、農業にとっては招かれざる存在ですが、同時に栽培植物の祖先であったり、また生きた文化財としての価値の高い植物であったりもします。
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