ちがさき丸ごと博物館

ガマ

名称 ガマ 別名
所在地
概要 蒲の穂を見るたび、神話の大国(おおくに)主命(ぬしのみこと)と因幡(いなば)の白兎(うさぎ)が連想されます。因幡は今の山陰地方のことで、特急「白兎(はくと)」もこのお伽噺(とぎばなし)から名づけられたのでしょう。ある日、兎は川むこうへ渡りたいが橋がないので、ワニザメを川幅に並べ数えてやるとだまして、その背を飛びながら渡ったあとサメをバカにしたので、サメは怒って兎を赤裸にしました。ちょうどそこを大国主の兄さん達が通り、泣いている兎の話を聞き、それなら海水で身を洗い、風に当たりなさいと言いました。兎はそれを守ると、肌は塩気に干上がりひりひりとなり、なお痛くなるばかりです。ワアワア泣いているところへ、大きな袋を背負った大国主命がおくれて来られ、「それなら真水で身を洗い、蒲の穂綿にくるまりなさい」とやさしく教えてやりました。兎は喜んで教えに従うと、次第に白い毛が生えて、もとの白兎になったというお話です。事実、蒲は薬用にもなり、乾燥させた花粉は止血に効果がありますから、大国主命ははみごとな外科医だったといえます。この蒲穂は、秋になると茶色の大きな花柱をつけます。これをばらばらにほぐしてやると、中に長い綿毛があり、これは風によく乗ります。綿のまだなかった昔の人は、この綿毛を蒲団(ふとん)などに使いました。
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