ちがさき丸ごと博物館

ききょうが辻のとげなしいばら

名称 ききょうが辻のとげなしいばら 別名
所在地 小和田
概要 ききょうが辻とは、ききょうの5つの花べんになぞらえ、5つの道の交差した辻をさしていうのであるが、現在この地は、東海道本線の通路となっている。さてこのききょうの辻に、とげなしのばらの大木があったと伝えられる。一人の落武者がこの辻にさしかかった折、そこのばらの棘が、手足や衣の袖にささって、疲れかなしむ落人の、さらぬだに痛む胸をなおのこと痛めつけた。人のあわれに我が身の運のはかなさを、ばらまでもこのように悲しみあざけるのかと、うらみをこめて合掌した。その後、この辻のばらは、この落人の意を汲んでか汲ますしてか、とげなきばらの姿となりて、末長くこの辻に、道中の安全を祈ったというのである。

[(水嶋善太郎 『小和田郷土物語』 昭和36年)]
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