ちがさき丸ごと博物館

キブシ

名称 キブシ 別名
所在地 芹沢の柳谷(やなぎやと)、赤羽根など北部の雑木林
概要 まだ肌寒い早春の三月、冬枯れの残る雑木林のなかで、ひときわ目立つ黄色の穂状の花を付けるのがキブシです。北海道西南部以南の湿帯、暖帯に生えるキブシ科の落葉低木で、林緑や道沿いなどに見られます。漢字で書くと木五倍子で、タンニンを含む果実が五倍子(ぶし)(アブラムシの寄生により、ヌルデの葉や若い枝にできた虫こぶ。タンニンを多く含み薬用、染料用などに用いられた)の代用として、お歯黒などの染料として使われたことによります。雌雄異株で雄の木と雌の木があり、雄の木は花序が黄色みの強い黄緑色で長く、雄しべが長く、雌しべは短く退化しています。雌の木は、花序が濃い黄緑色で短く、雌しべが花弁か少し突き出て、雄しべは退化しています。花が散った後、雌の木には緑色をした球状の実が垂れ下がります。木の高さはニ〜三メートルのものが多いのですが、なかには七メートルほどになるものもあります。キブシは地域的な差異が多く基準型のほかにハチジョウキブシやエノシマキブシと呼ばれる変種が知られています。それぞれ、葉の形や実の形が少しずつ異なります。清水谷には十本ほどのキブシがあります。市内では、ほかに芹沢の柳谷(やなぎやと)、赤羽根など北部の雑木林に散見されますが、個体数はあまり多くないようです。

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