ちがさき丸ごと博物館

局兵衛さん

名称 局兵衛さん 別名
所在地
概要 昔芹沢の東に蛇の池と言う池があり、その周りの農民はその池に住んでいる大きな蛇のために田畑を荒らされ、非常に苦しんでいた。そして相談の結果、局兵衛さんに頼んで蛇を退治して貰おうと言うことになった。農民達は事情を話して頼んでみた。局兵衛さんは少し考えていたが「よしやってやろう。退治する用具として、こがし3升と早馬1頭を用意しておいて下され」と言われた。 そこで早馬1頭とこがし3升を用意して待っていると局兵衛さんがやって来て、こがしを袋に入れ、馬の尻尾につけ、馬にひらりと乗って池の周りを回り出した。そのうち、池がにわかに波立ち蛇が大きなかま首を持ち上げた。局兵衛さんは食われてしまうと思い、大声で泣きながら馬の尻をむちで激しく打った。遠くで見ている人は「大した人だ。馬へ乗って鼻歌を歌っている」と感心していた。本人は夢中になって馬の尻を打って居る内にむすんであったこがしの袋が切れて、中からこがしが飛び出しそれが蛇の口の中へみんな入ってしまった。すると蛇は頭を下げてしまった。何故貴様、頭を下げたと蛇に聞くと「呑む口に甘い物はご免だ」と言ったそうだ。
[読みがたり 神奈川のむかし話    相模民俗学会  (根) ]
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