ちがさき丸ごと博物館

クロコノマチョウ

名称 クロコノマチョウ 別名
所在地 清水谷
概要 動物の分布域は、必ずしも固定されたものではなく、移動能力を生かして分布を拡大している種類もあります。本種は、もともと南方系のチョウで、確実な生息地は長い間、静岡県までとされていました。神奈川県では、ときどき迷いチョウとして成虫が確認される程度でしたが、平成2年の夏に大磯町で幼虫が確認され、本県にもこのチョウが生息することが確認されました。クロコノマチョウは、雄が黒みがかった褐色、雌は赤みがかった褐色の翅を持つ中型のチョウです。気温の高い季節は、日中不活発で、日が傾き薄暗くなってからようやく活動を始めます。雄は林と草原の境目に縄張りを形成し、雌は産卵行動を行います。クロコノマチョウ(黒木の間蝶)という名前は、翅の色とその生態をよく示しています。幼虫は、ススキ、ジュズダマなどのイネ科の植物の葉を食べて育ちます。年に2、3回発生し、秋に生まれた世代は成虫のまま越冬します。本市では、1991年に清水谷で幼虫と成虫が見つかり、1993年の春にも堤の十二天で越冬後の成虫が確認されています。現在までのところ、茅ヶ崎より東や北では幼虫が見つかっておらず、本市はこのチョウの分布の最前線といえます。
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