ちがさき丸ごと博物館

ケマルバスミレ

名称 ケマルバスミレ 別名
所在地 山地・丘陵地
概要 スミレの仲間は、「スミレ、タンポポ」と対になるほど、タンポポとともに春を代表する草花です。自然が豊かだった頃、春野季節に野山を歩くと、どこにでもスミレやタンポポが咲き乱れていました。春野の野に すみれ採みに 来し吾ぞ 野をなつかしみ 一夜宿にける 山部赤人(巻八―1424―) このように、『万葉集』にもうたわれています。淡い紫色の花をつけるタチツボスミレは、最も代表的なスミレで、県内全域に分布し、市内でも北部の丘陵地から低地まで広い地域に見られます。 ケマルバスミレは、タチツボスミレに比べると分布が限られ、山地・丘陵地に見られる種類です。このスミレは地上に茎がなく、根元から直接葉や花が出ます。葉は名前のように心円形で、毛があります。花はスミレの仲間としては大型で、4〜5月に咲きます。唇弁に紫色のすじをつけたやや大きい白い花です。県下では、丹沢・大山などで普通に見られますが、三浦半島や相模湾沿岸の地域には、ほとんど見られません。市内でも海岸近くにはなく、丘陵地の日当たりの良い土手などで所々に自生しています。『牧野植物図鑑』には、「西日本では比較的珍しいもので平地にはなく、山奥に入ってはじめて見ることができる」と記述があります。
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