ちがさき丸ごと博物館

コウボウムギ(カヤツリグサ科)

名称 コウボウムギ(カヤツリグサ科) 別名
所在地 海岸
概要 コウボウムギは、日本の砂浜を代表する植物で、北海道から九州、沖縄と全国至る所の砂浜に広がり、群落をつくります。海岸の最前線に生育し、激しい砂の動きや、飛砂が多い環境に耐えることができる植物です。砂に埋もれても葉や茎を出し、たくましく伸び上がってきます。しっかりと砂丘に根を下ろし、砂の移動を防ぐ役割も果たします。海浜性の植物は、枝分かれした長い根茎が砂の中をはい、節々から根を出して生育することが多く、コウボウムギはその代表といえます。コウボウムギはスゲの仲間で、高さ10〜20センチ、葉の幅は4〜6ミリで、へりがざらつきます。春になると葉の間から細い稈(かん)(茎)を出し、その先に穂を付けます。また、スゲの仲間としては珍しい雌雄異株の植物で、多数の雌花が集まってつく雌株と、雄花を付けた雄株があり、それぞれ株ごとに群落をつくります。4月〜5月の花の最盛期には、緑色の雌花穂と黄褐色の雄花穂の穂波がはっきりと分かれて見え、趣のある砂浜の景観を生み出します。穂の形が筆に似ていることから、日本三筆の一人、弘法大師にちなんで命名されたといわれますが、筆草の別名もあります。コウボウムギによく似たコウボウシバも砂浜に生育しますが、やや湿った場所を好むようです。葉はより細く、青みを帯びています。この植物は雌雄異株のコウボウムギと違い、雌雄同株で高さ20センチくらいの稈の上部に雄花穂、下部に雌花穂をそれぞれ2〜3個付けます。コウボウムギに似ていて小型なので、芝の名が付きました。
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