ちがさき丸ごと博物館

ゴマダラチョウ

名称 ゴマダラチョウ 別名
所在地 市内北部丘陵地域
概要 気温が下がり、木々も葉を落とす冬は、変温動物の昆虫にとって厳しい季節です。冬に活動する昆虫もいないわけではありませんが、ほとんどの種類は、卵、幼虫、蛹あるいは成虫のいずれかの姿で厳しい季節をじっと耐えます。ゴマダラチョウは羽を広げると7?ほどのタテハチョウの仲間で、国蝶のオオムラサキに近縁な種類です。成虫は5〜6月と7〜8月の年2回出現するのが一般的ですが、9月にも3化目の個体が少数発生します。幼虫はエノキの葉を食べて成長するので、林縁のエノキを探すと、葉上に葉と同じような緑色をした幼虫を見つけることができます。タテハチョウの仲間は幼虫や成虫で越冬するものが多く、本種も幼虫で冬を越します。秋が深まり、エノキの葉が黄葉し始めるころ、幼虫は葉を離れ、枝、幹を伝って根際まで下ります。そして、根際の落ち葉の裏に静止して越冬に入ります。このころには、緑色だった体はすっかり褐色に変わり、落葉と見分けがつかなくなっています。蛹や成虫で越冬する昆虫の多くは、越冬場所が決まっていないために越冬中の姿を見つけることは極めて難しいのですが、卵や幼虫で越冬する種では、越冬場所が食草やその周辺だったり、特定の場所であることが多く、予備知識さえあれば見つけることはさほど困難ではありません。ゴマダラチョウも、エノキの木さえ知っていれば越冬中の幼虫を探すのは比較的容易です。 成虫は飛翔するので、成虫がいたからといってその場所で発生していることの証明にはなりませんが、幼虫が見つかれば、そこで(そのエノキで)発生していることが確かめられます。市内では北部丘陵地域に広く分布するほか、川沿いにも見られます。市街地でも記録されていますが、かなり稀です。エノキはあるのですが、根際の落葉が掃かれ越冬場所を奪われてしまうことと、根際が乾燥してしまうことが原因と思われます。
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