ちがさき丸ごと博物館

コモチシダ

名称 コモチシダ 別名
所在地 北部丘陵地の関東ローム層がほぼ垂直に切り立った崖面
概要 1m以上もある葉を垂れ下げ、崖面を覆うコモチシダの姿は、まさに圧巻です。シダ植物は、ときに大群落を作るので、それをひと目見たときからシダ植物の虜になってしまう人もいるようです。大群落とまではいきませんが、茅ヶ崎にもコモチシダの群生地があります。シダは胞子で増える植物で、数億年前の古生代には木生シダが大森林を作っていました。今は種類こそ多いものの、ほとんどが草木です。コモチシダの胞子のう(多数の胞子が入っている袋)は、葉裏の葉脈でできた網目状のくぼみの中に収まり、厚い胞膜がふたのように覆っています。葉の表からも出っ張りがよく目につき、胞子がついた葉かどうかがすぐに分かります。胞子は湿った地面に落ちて、前葉体(ハートの形をしている)になり、有性で増えていきます。この場合、必ず水が必要になります。一方、葉の表面にも、たくさんの芽をつけることがあります。無性芽といって、小さな葉をつけていますが、容易に落ちて新たな植物体として生育していきます。コモチシダは、一般的に暖地のやや日当たりのよい崖面や斜面に生育します。県内には広く分布している常緑性のシダで、葉は2回、羽状に切れ込みます。市内では、北部丘陵地の関東ローム層がほぼ垂直に切り立った崖面に見られます。しかし、そのような崖面がある場所はそう多くはありませんので、今の環境を後世まで残しておきたいものです。葉の表面についた無性芽から、"子持ちしだ"の名前がついたのでしょう。しかし、そのやさしい表現に似合わず、葉の柄は針金のように硬く、葉肉も革質で力強さがあり、冬でも枯れることはありません。
[]
イメージ