ちがさき丸ごと博物館

下寺尾遺跡群

名称 下寺尾遺跡群 別名
所在地 下寺尾
概要 高座郡の郡家は茅ヶ崎市下寺尾の台地上にあり、郡庁院と正倉院が確認されている。郡家南側の微高地には下寺尾廃寺が存在し、発掘調査により基壇建物や大型掘立柱建物、伽藍を囲む溝などが検出されている。現在も主要伽藍の確認が進んでおり、近いうちに伽藍配置の全貌が明らかになると見られる。伽藍周辺からは多量の瓦の他、銅匙(どうさじ)、軸端(じくはな:経文の端につけた金具)、仏鉢形土器、陶製相輪、二彩火舎、二彩小壺蓋、高杯形香炉、花瓶、瓦塔などの様々な仏具が発見されている。
陶製相輪は塔の屋根を飾る相輪が金属製ではなく、陶製のもので県内ではほとんど類例が確認できない。二彩火舎は3個体が確認されており、壺類も含めると二彩陶器の出土点数としては一遺跡で最多である。
下寺尾廃寺の南側には駒寄川が西流し、西側には小出川が南流していますが、共に古代の旧河道が発掘されている。運河としての機能もあったと考えられ、小出川旧河道では荷の積みおろしをした河津状の遺構も発見されている。発掘された小出川旧河道からは、”浄””太寺”墨書士器や陶製相輪等の仏教関連遺物が出土し、人形・刀形・齏串(いぐし)・人面墨書土器・「神」刻書紡錘車・絵馬等の多量の祭祀遺物も出土している。また駒寄川旧河道からは”仏””寺”の墨書土器や経習書の漆紙文書、浄瓶、水瓶(すいびょう)等の仏教関連遺物が出土し、人面墨書土器や多量の墨書土器、木製祭祀具等の多量の祭祀遺物も出土している。同様に出土した皇朝銭や銅鈴も祭祀上の供献品として使われていた可能性が高い。祭祀が河川で行われていたか、他の場所から廃棄されたものなのかは
明確ではないが、下寺尾廃寺周辺では仏事と律令的祭祀が混交して行われていたと見られる。
平成27年3月10日付けの官報告示により、「下寺尾官衙遺跡群」は正式に国の史跡に指定されました。[2013下寺尾官衙遺跡群の調査報告 茅ヶ崎市教育委員会  ]
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