ちがさき丸ごと博物館

高坏形土器

名称 高坏形土器 別名
所在地
概要 高坏(たかつき)は皿状の器に足を付けたもので、食べ物を盛ったり、捧げものを盛り付けたりする器です。高坏形土器は、穀物などを蓄えるための壺形土器、ものの煮炊きに使う甕(かめ)形土器とともに弥生土器の基本的な形の1つです。香川の通称篠山にあるテニスクラブの造成工事の際に出土したものは、高さ21.9cmで黄褐色をしたもの、高さ24cmで赤褐色をしたもので、ともに器面はへらで丁寧に磨かれています。弥生時代後期(約1800年前)のものです。坏部の深さや脚部の形に違いはありますが、2つとも均整のとれた美しい形をしています。これらの土器は、実は東海地方西部(遠江・三河地方)の同時期のものとよく似ています。その特徴は、①坏部の下方に稜があり、口縁が外側に開いている。②側面には櫛状の器具による波状の文様や平行線文が付けられている。③脚部はらっぱ状のすそ広がりで、櫛描きの平行線文や列点文が付され、3つの丸い穴があけられているなどです。製作技術が伝わったものか、該地の人が直接こちらへ来て作ったものか分かりませんが、東海地方との交流があったことを物語る貴重な資料です。このような東海地方西部の土器とよく似た土器が相模川東岸沿いの地域で多く出土していて、「東海系土器」と呼ばれています。

[コトバンク 百科事典用テキストデーター  (根) ]
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