ちがさき丸ごと博物館

タゲリ(チドリ科)

名称 タゲリ(チドリ科) 別名
所在地 田畑地
概要 タゲリの大きさは30センチ弱で、頭には長い冠羽(※1)があります。背や翼の上側は、紺や緑のメタリック調の羽根をしています。また、ふわふわと飛ぶとき、腹部の白色・翼の下側の黒色のコントラストが鮮やかで、優美な姿です。群れで生活しますが、飛ぶときは整然とした列はつくりません。また、「ミュー」と子猫に似た声で鳴き、チョコチョコとチドリ足で歩きます。越冬するために毎年各地の田んぼに渡来しますが、県内では宅地化などにより水田が減少してしまい、首都圏では茅ヶ崎・平塚が渡来地の西端になっています。寒くなると遠くシベリアから渡来して、10月下旬から3月上旬ごろまで滞在し越冬します。日本海に近いところでの繁殖の記録もありますが、ほとんどはシベリアに帰ってから繁殖・子育てし、若鳥(※2)をつれて日本に来ます。若鳥の大きさは、成鳥と同じくらいですが、羽根やほほの辺りの色が淡いので見分けがつきます。タゲリは警戒心が強く、見通しのよい広い田んぼや湿地に渡来します。稲刈り跡の切り株や、ひこばえ(※3)の昆虫やミミズ、ドジョウ、貝類、また植物の実などを食べます。昼間は湿った田んぼや湿地で活動し、夜はそこをねぐらにします。天気の悪いときは、田んぼのひこばえの中で、風に向かって並んで雨風をしのぎます。毎年、50人ほどが、市内や市周辺の15地点でタゲリの渡来一斉調査をしています。渡来数は年々減っていて、20年ほど前の記録では100羽を超えた年がありましたが、16年に市内周辺で確認されたのは33羽でした。※1…鳥の頭にある、周囲より長い羽毛 ※2…成鳥になるまでの時期の鳥 ※3…切り株や木の根元などから出る若芽
タゲリは、体の上面が光沢のある緑色をし、後頭には反り返った冠羽を持ったなかなかおしゃれなキジバトほどのチドリ科の鳥です。水田や湿地で、昆虫やミミズ、貝などの動物質のえさをとり、草の実も食べることもあります。茅ヶ崎には、小出地区を中心とした広い水田に、冬鳥としてユーラシア大陸から十二時ごろにやってきます。しばらくして、タゲリは寒川方面に群れて飛んでいきました。飛んでいるときは、体と翼の下面の白と黒の対照があざやかにみえます。飛び方はふわふわとした感じで、また、よく飛びながらミューミューと子猫をおもわせる声で鳴きます。このほか、冬の水田や湿地にはタシギ、タヒバリ、ケリ、ムナグロなどの冬鳥がやってきて、人々の目を楽しませてくれます。
体長30cmを超える大型のチドリ科の鳥で、毎年、10月下旬ごろにユーラシア大陸北部から、稲の刈り取られた湿田や休耕田に渡ってきます。後頭部にある長い冠羽がトレードマークで、黒っぽい背中は太陽の日を浴びると濃い緑色や淡紅色に輝き、非常に美しい鳥です。雌雄同色のため、見た目では雌雄の判別はできません。飛ぶときには、白と黒にくっきりと色分けされた羽の下面が目立ち、また、ふわふわとゆっくりはばたくので、遠くからでも容易に識別することができます。「タゲリ」は、「田ゲリ」の意で、同じチドリ科のケリと似て、田んぼに多いことから名付けられました。普通は群れで行動し、田んぼではミミズなどの小動物をくちばしで引き出して食べる姿や、春先には雌雄の求愛行動が観察できます。飛び立つときや警戒したときに、美しい姿からは想像できない「ミュー、ミュー」という猫のような鳴き声を出します。茅ヶ崎は、県内でもタゲリの多く渡来する場所として有名で、北部丘陵地域や小出川辺りの水田で多く見ることができましたが、最近は水田が埋め立てにより減少したため、見られる場所も減りつつあります。土手がカントウタンポポの黄色いじゅうたんで覆われる3月下旬から4月上旬になると、再び繁殖地の大陸を目指して長い旅に出ます。
[文化資料館ブックレット3  身近な野鳥  ]
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