ちがさき丸ごと博物館

タブノキ(クスノキ科)

名称 タブノキ(クスノキ科) 別名
所在地 市内全域
概要 タブノキは、クスノキ科の常緑植物で海岸部や丘陵地の照葉樹林をつくる代表的な高木です。市内では、国道1号沿いの小和田の水嶋家には、昭和59年に「かながわの名木100選」に選定された樹高25メートル、幹周り4.9メートル、樹齢約450年のタブノキがあります。大木ゆえにたびたび台風の被害を受け、大枝が折れる危険があるので、現在は枝払いをし、風通しの良いさっぱりとした姿をしています。根元まで覆っていた枝が払われると、花台にもなるような見事な枝こぶが姿を現わしたそうです。また、国道1号の本村交差点付近や、赤羽根山の南の登り口にあるタブノキの大木も見事です。日のあたる南斜面を好むことから、県立柳島キャンプ場付近の道にトベラやサンゴジュとともに植えられています。タブノキの芽は混芽といって、1つの芽の中に花芽と葉芽が混在します。春になると芽がほぐれ、新葉と一緒に花芽が開き、やがて黄緑色の小さな花が群がって咲きます。初秋には、1センチほどの丸い果実が、黒紫色に熟します。晩秋には、大きな冬芽が一枝の先に1個ずつ付き、その芽が赤いのがタブノキの特徴です。タブノキの若芽には、アオスジアゲハが卵を産み付け、幼虫の食樹となります。樹皮はせんじて薬用として用いられ、黄八丈(八丈島を本産地とする絹織物)のかば色の染料にもなります。また葉や樹皮の粉末は水で練ると粘り気が出るので、線香の結合材としてスギの葉の粉末と混ぜ合わせて用いられます。タブノキの名は、霊(たま)がタブになったともいわれています。
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