ちがさき丸ごと博物館

注口土器

名称 注口土器 別名
所在地
概要 液体を注ぐための管状の口をもった土器。日本では、縄文後期以降に多くみられる。
急須や土瓶の形に似て、水を注ぎ出す口の付いた土器。縄文後期・晩期に多く見られる。
この土器は昭和37年に市の北部の堤貝塚で出土したものです。つぎ口が付いているのでこう呼ばれています。よく見ると肩の部分の前後に、下げ手の弦を付けるための突起があって、今日わたしたちが使っている土びんにそっくりです。器の表面には何の模様も付いていません。全体にこげ茶色で、仕上げの際丹念に磨かれたようで鈍く光っています。高さは突起の上まで14・5cm、胴部の最大径が12・5cm、底径は5・5cmで、縄文時代後期(3500年〜4000年前)のものです。この形の土器は縄文時代後期以降に作られるようになり、晩期に発展しました。用途は何らかの液体を入れて別の容器に移すためのものと思われます。土びんというと、今ではもっぱらお茶を入れるためのものですが、この時代にはまだ喫茶の習慣はなかったので、ブドウなどの木の実を発酵させてつくった酒のようなものを入れていたと考えられます。だとすれば、土びんというよりは、古代に登場する酒をつぎ分けるための提子(ひさげ)のルーツといえるかも知れません。
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