ちがさき丸ごと博物館

トベラ(トベラ科)

名称 トベラ(トベラ科) 別名
所在地 海岸の防砂林・北部の丘陵地
概要 トベラは、温暖な海岸地方に生える常緑の樹木です。茅ヶ崎市では、鉄砲道より南に多く見られますが、ほとんどは宅地や公園の植栽、海岸の防砂林として植えられたものです。樹高は2〜3メートルで、葉は厚くて堅く、表面に光沢があります。葉先は丸く、縁はなめらかで葉裏へ反り返っています。5月〜6月に咲く白い花は、十花くらいがまとまって付き(集散花序)、次第に黄色くなります。開花の時期にそばを通ると、ほのかに甘い香りが漂ってきます。トベラは雄株と雌株があります。雄株には雄しべが5本あり、雌株には1〜1.5センチの果実が付き、緑色からクリーム色になります。果実は晩秋から冬にかけて3つに裂け、粘り気を帯びた赤い種子が現れます。とても美しく、ブローチになりそうです。果実に果肉はありませんが、野鳥にはおいしそうに見えるのでしょうか、ついばんでは種子を遠くへ運んでくれることもあります。本市北部の丘陵地などで見られるトベラは、こうして生えたものでしょう。トベラと間違えやすい樹木にシャリンバイ(バラ科)があります。シャリンバイも海岸や海岸に近い山地に適していて、砂防林などに植えられます。葉の形や付き方も、トベラとよく似ています。トベラと同じころに花が咲きますが、シャリンバイは野バラ(ノイバラ)によく似た白い花です。雄しべは20本ほどあり、果実は黒紫色になります。浜須賀辺りの国道134号には、中央分離帯にトベラとシャリンバイが交互に植えられています。トベラは枝葉に少しにおいがあり、燃やすと強くにおうので薪にはなりません。この臭気が鬼払いになるといわれ、節分に玄関先に枝を差して鬼よけとする地方もあり、トベラノキ(玄関の扉に差す木)とも呼ばれます。日陰や日ななどの環境に適応するトベラは、炎天下の茅ヶ崎海岸でも枯れることはありません。成長が早く、潮風や排気ガスにも耐え、丈夫に育ちます。
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