ちがさき丸ごと博物館

農耕儀礼

名称 農耕儀礼 別名
所在地
概要 7月上旬 一つの作業が終わるごとに休みがあった。
農耕儀礼というのは農耕のお折り目ごとに作物の無事な成育や豊作を願ったり、収穫に感謝して行われる儀礼である。田打正月(4月中旬)、種まき正月(5月上旬)、摘み田アガリ(5月中旬)、ノゲブルイ(7月上旬)、マンガ洗い(馬鍬洗い)(7月上旬)農家の暮らしにとってはこれら一つ一つが農作業の区切りとなり、次の作業へ進む大切な休日でもあった。これらの中にはすでに行われなくなったものも多いが、科学的知識の乏しかった時代は、風水害・病害虫・旱魃(かんばつ)などの予知やそれへの科学的対応策も不十分で、常にそれらに脅かされていた。このような中で行われる農耕儀礼には農民の切実な願いが込められていたのである。
 わが国の農耕儀礼の構成は水稲移植栽培のもとで組み立てられており、稲作が農業の中で占める位置の高さをうかがわせている。当市の場合も主要な農耕儀礼は稲作が基盤となって行われているが、その儀礼的側面は希薄であり、田の神信仰(稲作の豊かな実りを祈って祀られる神。春に里にくだり、秋に山にもどって山の神となると信じられている)の伝承もなく、わが国の中では特殊なあり方を示している地域といえる(南関東全体がこのような傾向にある)。茅ヶ崎では稲作も盛んであるが、全体的傾向では畑作の占める割合が大きく、純然たる稲作地帯ではないことや小出地区で行われていた摘み田(水稲直播栽培)の存在などが関係していると考えられる。 (根)
 
[茅ヶ崎市史③ 民俗編 第六章 年中行事より (根) ]
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