ちがさき丸ごと博物館

ハネビロエゾトンボ

名称 ハネビロエゾトンボ 別名
所在地
概要 エゾトンボの仲間は、体がメタリックグリーンをした中型のトンボで、互いによく似ています。エゾ(蝦夷)という名前が付けられているように、寒冷地を分布の中心とするものが多いグループです。神奈川県には、そのうち比較的温暖な地域にも分布を広げているタカネトンボとハネビロエゾトンボの2種類が棲息しています。タカネトンボが丹沢、箱根の山地域から三浦半島、大磯丘陵などの丘陵域まで比較的広範囲に分布するのに対し、ハネビロエゾトンボはわずかに茅ヶ崎市と鎌倉市で記録されているだけの、大変珍しく貴重な種類です。/市内には、県内の他の場所ではほとんど見ることができないトンボが2種類生息しています。大きさはシオカラトンボよりやや大きめで、体全体に金属光沢があります。漢字で書くと「翅広蝦夷蜻蛉」です。ハネビロエゾトンボの「エゾ」は、この仲間が北海道や東北地方などの寒冷地に多いことから付けられた名前ですが、九州や対馬といった比較的暖かい地方にも分布しています。県内では最も珍しい種類の一つで、これまでにわずか10匹余りが記録されているにすぎません。そして、そのすべてが市内からの記録です。最初の1匹は、昭和57年8月に赤羽根で採集されました。その後しばらく記録されませんでしたが、61年に堤の清水谷(やと)で発見されました。以後は、いずれも清水谷から採集されています。このトンボの幼虫は、水質の良い緩やかな流れに生息するといわれており、清水谷は、市内で唯一その条件を叶えている場所と言っても過言ではありません。成虫が出現するのは7月下旬から9月上旬で、これまでに採集されたのはいずれも雄です。[]
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