ちがさき丸ごと博物館

ハマゴウ

名称 ハマゴウ 別名
所在地 海岸の砂丘
概要 ハマゴウは、海岸の砂丘に群生するクマツヅラ科の落葉低木で、茎は砂中を横走して根を張り、伸びていきます。枝は直立したり、途上したりして高さ30〜60cmになります。花の時期は7月から8月で、枝先に青紫色の唇形の花を総状につけます。葉の表面は緑色でつやがありますが、裏側は細かい毛が密生し、ビロード状になって白く、遠くからは葉全体が粉っぽい緑色に見えます。夏の太陽がぎらぎらと照りつける砂浜に、青紫色の花がはうように咲く光景は、さわやかさと共に清涼感を与えてくれたことでしょう。しかし、茅ヶ崎海岸でそのような情景が見られたのは昭和30年代のころまでで、海近くまで建物が並び、さらに海岸の浸食が進んで砂浜がなくなるにつれ、ハマゴウの姿は消えていき、現在では絶滅が危惧されるほどに少なくなってしまいました。ハマゴウは茅ヶ崎在来の植物ですが、浜降祭にゆかりのある植物であることも忘れてはなりません。その昔、南湖の網元鈴木孫七が、地引網漁の最中に海底に沈む寒川神社のみこしを発見して丁重に引き上げましたが、この時、砂の上では恐れ多いと浜に咲いていたハマゴウをみこしの褥(敷物・布団)にしたといいます。以来、鈴木家ではハマゴウを育て、祭礼には必ずみこしの下に敷くことを伝承しているそうです。
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