ちがさき丸ごと博物館

早足小僧

名称 早足小僧 別名
所在地
概要 昔、寺尾のある所に、両親を早くなくした一人者の青年がいた。昼間は野良に出て一生懸命働くので、野良には草一本生えず作物もよく出来、夜は早くから帰り、戸を閉めて寝てしまう。ところがこの男について、不思議な話が広まった。村の人と藤沢宿で会ったとか、どこで見掛けたという。その年の春、一人者の家が焼けた。しかし一人者は見当らない。村人は火を消して各自家へ帰った。まもなくすると、焼け跡で、一人者が風呂敷をかかえ何やらぶつぶつ言っている。それを見た村の年寄りが、「お前は家が焼けたのに、どこへ行っていた。」と尋ねると、「正月も近いので、その仕度の買い物に、夕べから江戸まで古着などを買いに行っていた。」ということだった。大庭まで来ると西の方が火事で、小糸堤を抜けると寺尾で、もしやと思い、急いで帰って見ると、自分の家が焼けていた。全力が抜け、どうしたものかと思案していたのだと。それ以来、村の人はこの一人者を早足小僧というようになった。
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