ちがさき丸ごと博物館

ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

名称 ヒヨドリ(ヒヨドリ科) 別名
所在地 丘陵地から平地、市街地、公園、庭
概要 路樹や庭で、「ピィーヨ、ピィーヨ」や「ピィー、ピィー」と、甲高く騒がしい鳴き声が聞かれることがあります。ヒヨドリという名前は、この「ピィーヨ」という鳴き声に由来します。また、ヒエは食べませんが、かつてはヒエドリと呼ばれていたこともありました。ヒヨドリは、他の鳥の鳴きまねをすることがあります。飛ぶ時は、羽ばたきと滑空を繰り返して、波のような弧を描いて飛びます。全身灰色で、一見すると地味な鳥ですが、近くで観察すると、胸から腹は白いまだら模様で、茶褐色の耳じ羽うと、くるりとした目をしています。かつては、春から夏に丘陵地や山地の樹林で繁殖し、秋から冬には平地に移動する漂鳥(※1)でした。1970年代ごろから、市街地の公園や人家の庭木で営巣する留鳥(※2)となり、市街地に住む「都市鳥」の代表の1つとなりました。一方で、冬に北海道から暖かい地方へ渡りを行う群れもいます。市内でも10月ごろ、数十〜数百羽単位で海上や松林の上を西へ渡る姿が観察されます。市内で見られるヒヨドリには、漂鳥・留鳥・旅鳥(※3)のいずれも存在すると思われます。冬から春は、熟した木の実や、花のみつを好んで食べ、時には花びらを食べることもあります。また、キャベツやホウレンソウなどの野菜、果物を食べることから、農家の人からは嫌われることもあるようです。夏場の繁殖期には、チョウ・トンボ・セミなどの昆虫、クモやトカゲなどもヒナに与えます。ヒヨドリが鳴くころに咲く「ヒヨドリバナ」や、ヒヨドリが好んで食べる真っ赤な熟果をつける「ヒヨドリジョウゴ」のように、「ヒヨドリ」の名が付く野草があります。ヒヨドリが、昔から身近な野鳥であったことがうかがえます。※1…ある地域内で、季節によって居所を変える鳥。※2…季節による移動をせず、1年中同じ地域に住む鳥。※3…渡りの途中、春・秋に定期的に姿を見せる鳥。
[文化資料館ブックレット3  身近な野鳥 (根) ]
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