ちがさき丸ごと博物館

深鉢型土器

名称 深鉢型土器 別名
所在地
概要 これは市の北部の堤貝塚から、昭和34年の調査のとき、他の遺物とともに見つかったものです。口縁の形が、上から見ると一辺32㎝から33㎝の四辺形をしていてやや特異です。四隅が突出し、眼鏡状の二孔のあいた取っ手になっています。高さは約50㎝、底径が約14㎝です。外側の上方3分の2ほどには一面へらを使って描かれた8の字状の曲線模様が見られます。縄文時代後期(今から3500年から4000年前)のものです。地下から出土する土器は、ほとんどが土圧のために細かく割れてしまっています。運よく一つ分がまとまった状態で出てきた場合には、記録の後、注意深く取り上げて、水洗いをしてから、ジグゾーパズルのように破片をつなぎ合わせて元の形にしていきます。この土器もそうして復元されました。土器の登場(およそ1万年前)は人々の生活をより豊かにしました。深鉢形のものは、縄文時代を通じて湯を沸かしたり、ものの煮炊きに使われた最も基本的な道具でした。この土器も火にかけた跡があります。採ってきた貝などをこれで煮て食べたことでしょう。土器の出来不出来は素地となる粘土の質に左右されるようですが、これほど立派な土器をつくるのは、なかなか大変だったと思われます。土器づくりは女性の仕事だったといわれています。
[百科事典用テキストデーター   (根) ]
イメージ