ちがさき丸ごと博物館

ヘクソカズラ(アカネ科)

名称 ヘクソカズラ(アカネ科) 別名
所在地
概要 茎や葉をちぎってもむと悪臭がすることから屁(へ)糞(くそ)蔓(かずら)、または屁臭(へくさ)カズラと呼ばれています。蔓(かずら)とは、つる草や花などを頭髪の飾りにしたもののことです。また、花の形を早乙女のかぶるかさに見立てた「サオトメバナ」や、花の中央部の赤い色を灸のあとに見立てた「ヤイトバナ」という別名もあります。ヤイトとは灸のことです。小さなヘクソカズラの花は、白色と紅紫色が対照的でよく目立ちます。夏に、草木やフェンスなどに絡み付いて咲いている姿を、茅ヶ崎でも見ることができます。多年生(毎年茎や葉を出して花を付け、根や地下茎が何年かにわたり生存すること)の植物で、ほかの植物につるで絡みついて長く伸び、茎が数メートルになることもあります。葉の付き方は、対生(たいせい)といって、茎の1つの節から2枚の葉が出ます。花冠(かかん)(花びらが集まった部分)は長さ1センチの鐘のような形で、先の方は5枚の花びらが平らに開きます。秋になると、つるの根元が木のようになり、花のあとに黄褐色に熟した5ミリほどの丸い果実を付けます。万葉集の中では、高宮(たかみやの)王(おおきみ)が歌の中に詠んでおり、古くから身近にあったことがうかがえます。薬草としても利用され、実をつぶして、しもやけや凍傷の薬として利用したり、葉のもみ汁は「毒虫さされ」などに使われたりしたそうです。その名前とにおいとは裏腹な、かわいい花とすばらしい薬効を持った植物です。
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