ちがさき丸ごと博物館

ホラシノブ

名称 ホラシノブ 別名
所在地 北部丘陵地の関東ローム層の崖地
概要 茅ヶ崎市内には約80種ほどのシダ植物が確認されていますが、ホラシノブは北部丘陵地の関東ローム層の崖地に見られます。崖や林縁に50〜60cmの長さの葉を垂れ下げ、秋には少し紅葉した褐色の葉を見せて、シダファンの目を楽しませてくれます。ホラシノブは、中型の常緑多年性シダです。ほとんどのシダ類の茎は地中にあって(根茎)、葉が地上に茂ります。本種の根茎も短く横にはい、黄緑色の葉を叢生状に付けますが、葉身は羽状に3、4回ほど細かく分かれた複葉です。シダ植物は胞子で増える植物です。ワラビやベニシダなどのように葉の裏に胞子を付けるものと、ゼンマイ、クサソテツなどのように胞子だけを付ける胞子葉と光合成をする栄養葉の2種の葉を持つものがあり、ホラシノブは前者のタイプです。葉は細かく切れ込み、くさび形をした裂片の裏側の先端に、多数の胞子を入れた袋の集まり(胞子のう群)があり、それを覆う膜(胞膜)があります。葉柄や葉軸は堅くてつやがあります。少し厚めの葉は、夏には清涼感にあふれ、冬には少し紅葉するので、年間を通して崖に群生した姿を楽しめます。国内では東北地方南部以西の暖地に分布し、県内では各地に見られますが、個体数はそれほど多くありません。ホラ(洞)シノブという和名が付いていますが、暖かい地域では洞穴でなくても普通に見ることができます。丘陵の崖地や斜面など、市内では限られた場所に生えるホラシノブです。
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