ちがさき丸ごと博物館

マンリョウ(ヤブコウジ科)

名称 マンリョウ(ヤブコウジ科) 別名
所在地 北部の雑木林
概要 つやつやとした赤い実と、濃い緑色の葉のコントラストが美しいマンリョウは、万両という名から縁起物として愛好され、お正月のおめでたい飾り花としてセンリョウと同様に飾られます。また。昔からの商家の庭には「千両、万両、有りどおし」(千両、万両の富がその家にずっと有り続ける)という言葉遊びから、赤い実のなるセンリョウ(センリョウ科)、マンリョウ、アリドオシ(アカネ科の常緑低木)が好んで植えられました。「マンリョウ」と表記されるようになったのは江戸時代の後期からで、それまでは実の色からアカキと呼ばれていました。マンリョウは関東以西の常緑樹林などに生えるヤブコウジ科の常緑の小低木(30〜100センチ)で、中国南部、東南アジアにかけても自生します。市内でも北部の雑木林に行くと、あちこちらに芽生えが見られます。葉は厚く無毛で、長だ円形でとがり、縁は厚くなって下方に巻き込む波状の鋸歯(きょし)があります。この縁の盛り上がった部分には、葉粒菌(ようりゅうきん)(葉を土に差すと発根したり、実が枝に付いたまま発芽、発根したりするのは葉粒菌の働きによる)がすんでいて、マンリョウと共生しています。このようにマンリョウの葉は、他にあまり類を見ない独特の形をしていて、葉を見ただけで誰にでもマンリョウと分かります。6、7月ころ、枝先に花びらが外側に反り返った白くて小さい花を付けます。11月ころになると、垂れ下がった実は赤く熟します。この実はあまりおいしくなく、鳥は喜ばないといわれていますが、かえって1羽の鳥に食べ尽くされることがなく、多くの鳥に食べられることにより、あちこちに運ばれ、勢力範囲の拡大に役立つという説もあります。また、食べ残しの実などがあると、翌年の花の時期までつやつやした実が残っていて、1本のマンリョウで白い花と赤い実の両方を、一時期に楽しめることもあります。園芸品種としては、実の黄色いキミノマンリョウ、実の白いシロミノマンリョウがあります。ちなみに同じように赤い実を付けるカラタチバナは百両、ヤブコウジは十両といわれています。
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