ちがさき丸ごと博物館

ミルンヤンマ

名称 ミルンヤンマ 別名
所在地 清水谷
概要 トンボの幼虫(ヤゴ)は水の中で暮らしますが、流れ(流水)に棲むものと池、水田、湿地などの止水に棲むものに大別されます。
 ミルンヤンマは流れに棲む流水性の種類で、幼虫は山地や丘陵地を流れる河川の源流〜上流域に生息します。県内では丹沢、箱根の山地帯や三浦半島の丘陵地などに広く分布しますが、茅ヶ崎や藤沢では、まれな種類です。その理由は、これらの地域では市街化が進み、幼虫の生息に適した水域が極めて限定されるからです。市内では、長い間生息が確認されていませんでしたが、平成9年(1997年)12月7日に清水谷の水生生物調査で発見した7匹の幼虫が市内で初記録となりました。定期的な調査を実施しているにもかかわらず、発見が遅れたのは、清水谷に生息する本種の個体数が少なかったからです。2000年には赤羽根でも幼虫が発見されました。4月27日、赤羽根の宝積寺周辺で自然観察会が行われたとき、斜面の小さな流れで観察していたグループが、「オニヤンマと違う」と言ってヤゴを持って来ました。それはミルンヤンマの若齢幼虫でした。市内2ヶ所目の生息地確認となったわけですが、6月2日の調査では再確認できず、個体数はとても少ないようです。成虫の腹部は、黒地に黄色の斑紋があり、一見すると小さなオニヤンマのようです。8月中旬ごろに羽化し、9月中旬〜下旬に最盛期を迎えます。夏の間は日中に活動することが少なく、涼しい夕刻に流れの周辺を活発に飛び回り、蚊などの小さな昆虫を食べます。晩秋になって気温が低下してくると、日中に飛ぶ姿を見る機会が多くなります。市内では平成10年(1998年)8月16日に清水谷で発見された雄が唯一の成虫記録です。

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